新型コロナで苦境、農家補助で政府・与党調整

政府・与党が、新型コロナウイルスの感染拡大による影響で農作物の販路を失った農家などに対し、補助金を出す方向で調整していることが15日、わかった。同日開かれた自民党農林部会の役員会では100万円という水準が示されたが、さらに上乗せされる可能性もある。2020年度の第2次補正予算案に盛り込む方針だ。
イベントや宴会の中止、外食需要の低迷などに伴い、和牛や

花卉
( かき ) 類といった幅広い分野で農家が苦境に陥っている。追加の経済対策では、新たな販路開拓や最新機械の導入などへの補助を通じて、農家を支援する方向で検討している。感染終息に備え、従来の生産基盤を維持する狙いもある。関係者によると、マグロなどの需要減に見舞われる漁業者にも同様に補助金で支援する方向だ。
生産性向上や販路開拓などのための既存の補助金制度は、商工業者らが対象で、農家は含まれない。このため、新たな措置で支援を充実させることが必要と判断した。