報道機関の女性記者が長崎市の男性部長(故人)から性暴力を受けたとして市に損害賠償などを求めている訴訟を巡り市議会でやじが飛んだ問題で、女性の弁護団と新聞労連は、全40議員に対して実施したアンケート結果を公表した。発言者が特定できないとして調査を断念した市議会の対応について、17人が「正当」とした。
やじは、2019年7月の市議会で訴訟が取り上げられた際に「被害者はどっちか」と発せられた。女性の弁護士らは発言者の特定を市議会に求めたが、議会側が調査を断念したため女性側が再調査を求めていた。
アンケートは3月に全議員に郵送し、26人から回答があった。このうち約半数に当たる12人が「やじを聞いた」と回答。やじを「支持する」は2人、「支持しない」は8人だった。また、市が女性記者に謝罪していないことについては1人が「不当」、5人が「正当」とした。
アンケートの自由記述欄などでは「(やじは)古い男社会の象徴」「発言がおかしいと思っても声に出せない雰囲気が議会にある」「性暴力は人の尊厳を踏みにじる行為だ」といった意見の他、「不規則発言はなくすべき」との声も複数あった。
女性記者はアンケート結果について「無回答が多かったのは残念。真剣に受け止め考える姿勢があるのか」とコメントを出した。【松村真友】