北九州市は3日、新たに中学生~90代の男女5人の新型コロナウイルス感染が判明したと発表した。同市での感染確認は5月23日から12日連続で、1桁は2日連続。12日間の累計は124人となった。感染経路不明はこの日3人で、12日間では計43人に上った。
市によると、5人のうち60代女性は八幡西区の新王子病院に通院しており、同病院では女性を含めこれまで医療スタッフ2人と通院患者4人の感染が判明。市は一連の感染確認では医療機関で4例目となるクラスター(感染者集団)が発生したとみて調べている。また、既に生徒2人の感染が確認されている市立思永(しえい)中(小倉北区)でも生徒1人の感染が新たに判明。同市の小中学生の感染者は5校で計13人になった。
市によると、3日は民間検査機関を含め1日として最多の307件のPCR検査を実施。北橋健治市長は3日の定例記者会見で「最悪の厳しい状況は少しずつ脱却しつつあるように見える」とした上で「本当に沈静化するかどうかは、これからの数日間が極めて重要な正念場になる」と強調。改めて市民の感染拡大防止への協力を呼びかけた。【井上卓也、浅野翔太郎、松田栄二郎】