埼玉県は16日、新型コロナウイルス対策本部会議を開き、ライブハウスや接客を伴う飲食店などの休業要請を解除することを決めた。午後10時までとしている酒類提供時間の制限も解除する。いずれも17日午前0時から。イベント開催時の人数制限などは残るが、3月下旬から続いた県による自粛要請は全面解除となった。【鷲頭彰子】
大野元裕知事は会議で、直近3週間で1日当たりの新規感染者数は平均約1人にとどまっているとして「落ち着いた状況であり、県民の皆様に感謝申し上げる」とあいさつ。一方で、東京都内で1日40人超の新規感染者が確認されている点を懸念材料に挙げて「接触機会の縮減から感染機会の縮減を目指すことが重要」と述べ、経済活動と感染拡大防止の両立に取り組んでいく考えを示した。
また、引き続き「お願いしたい点」として、①東京の夜の繁華街への外出は控える②屋外で2メートルの距離を確保できる場合は適宜マスクを外す③医療関係者への差別はしない④感染防止対策に取り組む店の利用⑤店内で「3密」を避ける――の5点を挙げた。
県内の自粛要請は3月26日、週末の外出自粛を呼びかけたことから始まった。政府は4月7日に緊急事態宣言を発令。県は同10日にはホテル、映画館などに休業要請する方針を発表した。5月の連休明け以降は感染者数は減少していた。
大野知事は今後についても「医療崩壊を防ぐために、多くの方々の協力を得なければならないのは変わらない」と述べた。
児童ら感染時、学校は閉鎖に
また県教育委員会は、県立学校の児童・生徒や教職員に感染者が出た場合、学校を2日程度閉鎖するなどのガイドラインを発表した。学校閉鎖中に濃厚接触者などを調査し、その結果によって学級・学年閉鎖などに変更。濃厚接触者の児童・生徒は出席停止とし、PCR検査で濃厚接触者が全員陰性となった場合は全面解除とする。