大阪府警堺署地域課の巡査が大麻を隠し持っていたとして逮捕された事件があり、府警が巡査の交友関係などを調べた結果、警察学校の同期生ら20~22歳の男性巡査3人も大麻の使用を認めたことが、府警への取材でわかった。府警は4人を懲戒処分にする方針で、警察内部で大麻が広がった経緯を調べる。
府警によると、同署の巡査蔵川涼太被告(22)は、同府岸和田市の自宅で5月下旬、ポリ袋に入れた大麻0・16グラムを所持していたとして、大麻取締法違反(所持)容疑で今月4日に逮捕、15日に起訴された。調べに対し、「今年に入り、吸ったことがある」などと供述していた。
捜査の過程で蔵川被告と、警察学校の同期生ら3人との関係が浮上。府警が調べたところ、いずれも大麻を最近使ったことを認めたという。3人の自宅などからは大麻は見つかっておらず、府警は、3人が蔵川被告が所持していた大麻を使ったとみて、同法違反(譲り受け等)容疑で捜査している。
蔵川被告は2018年採用で、19年から堺署に赴任し、交番で勤務していた。
府警は「捜査の結果を踏まえ、厳正に対処する」としている。