イージス計画停止「混乱招いた」 河野防衛相が山口県知事らに謝罪

河野太郎防衛相は19日、陸上自衛隊むつみ演習場(山口県萩市、阿武(あぶ)町)への陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の配備計画停止を説明するため、同県庁を訪れた。村岡嗣政(つぐまさ)知事らに「混乱を招いたことにおわび申し上げる」と謝罪した。
河野氏は、ミサイル発射後に切り離されるブースターを演習場内に確実に落下させられないことが判明したとし「米国側と協議を重ね、5月下旬に大きな改修が必要と判明した」と経過を説明した。
村岡知事は「危険性を除去できないのであれば、受け入れはできない」と答えた。賛否を保留していた萩市の藤道健二市長は「防衛省の責任で住民に説明をしてほしい」と述べた。
当初から計画に反対している阿武町の花田憲彦町長は「計画停止を心から感謝したい。政府として白紙撤回の最終結論になるようお願いする」と求めたが、河野氏は「北朝鮮の脅威は去っていない」として計画撤回は口にしなかった。
むつみ演習場への配備計画は2017年に浮上。萩市や阿武町では有事の際に攻撃標的になる懸念や、レーダーが発する電磁波への健康不安などが強まり、反対運動が起きていた。【降旗英峰、遠藤雅彦】