熊本、鹿児島両県を襲った豪雨から一夜明けた5日、熊本県南部で被害が次々と明らかになり、死者は計22人になった。熊本県は午後9時現在、19人が死亡、17人が心肺停止となったと発表。行方不明者も11人に上る。このほか、同県八代市も3人の死亡を確認したと明らかにした。九州では7日にかけ、再び大雨になる恐れがあり、気象庁が警戒を呼びかけている。
4日の豪雨では、球磨(くま)川が氾濫し、広範囲で冠水被害や土砂災害が発生した。県によると、人吉市で9人、芦北町で9人、津奈木町で1人の死亡を確認した。
川の氾濫で浸水し、14人が心肺停止となった球磨村の特別養護老人ホーム「千寿園」からは、入居していた残りの51人が医療機関に搬送された。球磨村では、ほか2人が心肺停止となっている。
5日朝時点で、県内約50か所で集落が孤立状態にあり、球磨村では全域の1432世帯に及ぶ。芦北町など30か所では土砂災害が発生した。人吉、球磨など4地域の28医療機関で、浸水被害が確認された。
国土交通省によると、球磨川水系の氾濫は12か所に上った。このうち人吉市の1か所で堤防が決壊し、復旧工事を行っている。球磨川水系の流域では浸水被害が約6100戸に上ると推定されるという。橋の流失も11か所で確認された。
気象庁によると、梅雨前線の影響で、6日午後6時までの24時間降水量は、熊本、鹿児島、宮崎の3県で250ミリの大雨が予想されている。