歌人の岡井隆さん死去=戦後短歌界けん引、92歳

戦後の短歌界をけん引した歌人で、文化功労者の岡井隆(おかい・たかし)さんが10日午後0時26分、心不全のため東京都武蔵野市内の自宅で死去した。92歳だった。名古屋市出身。葬儀は故人の遺志で行わず、後日、お別れの会を開く予定。
17歳で創作活動を始め、慶応大医学部在学中に近藤芳美さんらと歌誌「未来」を創刊。内科医として病院に勤務しながら、塚本邦雄さんや寺山修司さんらと前衛短歌運動を展開し、現代短歌の表現に大きな影響を与えた。
歌会始の選者や京都精華大教授も務め、後進の育成にも力を注いだ。1996年に紫綬褒章、2004年に旭日小綬章を受章。16年には文化功労者に選ばれた。
[時事通信社]