「隣室でドンチャン騒ぎ」通報受けた署員が駆けつけたら…

緊急事態宣言が出されていた1か月半余りの間に神奈川県警に入った110番のうち、交通事故など「屋外系」の通報が大幅に減った反面、騒音苦情など「屋内系」が急増したことが分かった。県警通信指令課は外出自粛が続いた影響とみており、コロナ禍の世相の一端が通報内容の変化に映し出されたと言えそうだ。
4月8日~5月25日の110番の総数は、前年同期比1万5086件減の9万2658件。交通事故の通報が6407件減って1万2697件、路上などでの酔っ払いがらみの通報は1187件減って837件だった。これに対し、「隣人がうるさい」といった騒音苦情は2720件増の6677件に上った。
「隣の部屋でドンチャン騒ぎをしている」。横浜市内のある警察署では、そんな通報を受けて署員が対象の部屋に向かった。ところが、開いたドアの向こうにいたのは一人だけ。住人の会社員の男性で、オンライン飲み会をしていたという。
一方、通信指令課が「新型コロナ関連」として分類した通報は約650件あった。マスクの取り合いなどのトラブルのほか、「休業要請中なのに店が開いている」「公園で遊んでいる子供がマスクを着けていない」「他県ナンバーの車が海岸にいる」など、私的な立場で他人をとがめる「自粛警察」系も多かった。
6月の110番は6万9282件で、5月と比べると5523件増加。交通事故などが増え、内容も通常に戻りつつある。通信指令課は「外出や営業の自粛要請が解除され、人の動きが出てきたことが分かる」としているが、地域によっては、コロナ対策でドアや窓を開放して営業する飲食店などが多いためか、騒音苦情が引き続き目立つという。