九州豪雨死者68人・不明12人に…西日本~東日本、14日夜にかけ大雨見通し

九州地方を襲った豪雨は、13日午後9時時点で死者が68人、行方不明は12人となった。熊本、大分両県の約6800人に避難指示が出され、約2300人が避難所に身を寄せている。九州全域で確認された床上浸水は約7200棟、床下浸水も約6200棟に上る。
熊本県は犠牲者64人の死因や発見状況を公表。8割超の52人の死因が溺死(疑いを含む)で、県は「想定を超える雨量で河川の水位が急速に上昇し、避難できなかった住民が多いのではないか」と分析している。
52人の居住地は球磨村22人、人吉市19人、八代市3人、山鹿市2人、芦北町3人。居住地不明も3人いた。球磨川流域の犠牲者が目立った。
屋内で発見されたのは6割超の33人。急激に浸水した住宅や施設内で避難できないまま死亡したとみられ、球磨村の特別養護老人ホーム「千寿園」で犠牲になった入所者14人は、全員が溺死だった。海上や砂浜で見つかった7人も溺死かその疑いで、河川の氾濫で海まで流された可能性がある。
他の死因は、土砂崩れなどによる窒息死の疑いが6人、圧死が2人など。
一方、今回の豪雨では、熊本や福岡など19県にある計137の小中高校などが、浸水や土砂流入などの被害を受けたことも文部科学省の調査で判明。13日は九州各地で学校が再開されたが、24人の死亡が確認された熊本県球磨村など一部の地域では休校が続いている。
文科省によると、13日午後2時現在、九州で被害を受けた国公私立の学校施設は、福岡県で58、熊本県25、大分県11、長崎、鹿児島県で各9など。長野、岐阜両県でもそれぞれ5施設が被害を受けた。学校別では小学校が63、中学校が28、高校が17、大学が15などだった。
低気圧と梅雨前線の影響で、西日本は14日昼前にかけ、東日本では同日夜にかけて大雨となる見通しだ。前線は19日まで本州付近に居座る見込みで、気象庁は「これまでの大雨で地盤が緩み、少しの雨でも災害が起こる恐れがある」として厳重な警戒を求めている。
15日午後6時までの48時間雨量は多い所で、東海で250~350ミリ、九州北部と四国で200~250ミリ、北陸で180~200ミリ、九州南部と中国地方、近畿、関東甲信で150~200ミリなどと予想されている。