ボートレースの八百長事件で、モーターボート競走法違反(収賄、不正競走)に問われた元ボートレーサーの西川昌希被告(30)が16日、名古屋地裁で開かれた公判で「2019年9月に競技運営団体に不正に関わったと説明した」と証言した。日本モーターボート競走会(東京都)は事件が発覚した20年1月、「詳細を把握していない」とコメントしていた。
西川被告は弁護側の質問に、「19年9月に脱税容疑の関係先として自宅に家宅捜索が入った。以前から不正の自覚があり、選手を引退しなければならないと思った」と説明。捜索の2日後に競走会の本部を訪れて担当者に「『競走の情報を流して利益を得ていた』と打ち明けた」と証言した。
競走会の担当者は16日、「公判中のことなのでコメントは差し控える」と話した。
西川被告は、親族の増川遵被告(53)と共謀し19年1~9月、全国11カ所の競走場で開かれた計20レースで八百長し、現金計3725万円を授受したとして起訴され、3月の初公判では起訴内容を認めている。【井口慎太郎】