「北海道・北東北の縄文遺跡群」の2021年の世界文化遺産登録を目指し、青森市の三内丸山遺跡で15日、今年秋ごろに実施される見通しの国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関、国際記念物遺跡会議(イコモス)による現地調査に向けたリハーサルが始まった。【江沢雄志】
リハーサルは国内外の専門家を招いて行った昨年9月に続いて2回目。日本イコモス国内委員会の岡田保良委員長と同遺跡の専門家委員会委員である放送大学の稲葉信子客員教授、文化庁の関係者など約20人が参加し、遺跡を視察した。新型コロナウイルスの感染防止を図るため今回は海外からの専門家は招かなかった。
リハーサルでは岡田委員長を海外のイコモス調査員役と想定し、県の担当者が実際に説明しながら遺跡を紹介。昨年は発掘年代に沿った視察となったが、今回は印象に残りやすい順番で視察を実施し、三内丸山遺跡からスタートした。岡田委員長からは見て回る遺跡の順番や説明内容についてアドバイスを受けたという。
県世界文化遺産登録推進室の岡田康博室長は報道陣の取材に応じ、「説明部分などに課題も出たので、本番に備えたい。最後のひと山なのでこれを乗り越えて登録を勝ち取りたい」と話した。
リハーサルは23日までの9日間かけて実施。青森を皮切りに、北海道や岩手、秋田の4道県を巡り、遺跡群を構成する全17遺跡で行われる。