奈良の感染者の26% コーヒーの香り、カレーの味分からず 発熱から数日後

奈良県内でも新型コロナウイルスの感染が拡大しているが、県と奈良市の公表資料を基に集計した結果、8月2日までの2週間に発表された感染者107人のうち、4分の1を超える28人に、味覚や嗅覚異常の症状が表れていたことが分かった。味覚・嗅覚異常の両方を訴えた患者もいるが、どちらか一方だけの患者もいた。【久保聡】
新型コロナに感染した際の症状の特徴の一つとして、味覚・嗅覚異常が表れる場合もあるとされる。他県の公表資料をみても、味覚・嗅覚の異常を発症した感染者は多い。
県と市が7月20日から8月2日までの2週間に発表した感染者は計107人。少なくとも、そのうち26%にあたる28人に味覚や嗅覚の異常が出た。1日当たり最多の19人の感染者が発表された1日は、5人に味覚・嗅覚の両方の異常が表れ、別の3人は味覚か嗅覚のどちらかに異常が出た。
県と市によると、そうした患者は各保健所などの聞き取りに、「大好きなチョコレートを食べたのに、味が全くしなかった。ブロックを食べたみたいな感じ」「突然、コーヒーの香りがしなくなった」「カレーが全然辛く感じない」――などと異常の状況を話した。コーヒーやカレーの味や香りが分からなくなったり、チョコなどの甘い菓子の味が分からなくなったりする患者が大半という。
公表資料によると、最初は発熱や倦怠(けんたい)感を発症し、数日以上経た後に味覚や嗅覚の異常を訴える感染者が多い。県と市によると、風邪と思って安静にしていたが、味覚や嗅覚の異常が表れて「新型コロナに感染しているのでは」と思い、帰国者・接触者外来を受診する人も少なくないという。