カジノを含む統合型リゾート施設(IR)事業をめぐる汚職事件に絡み、衆院議員、秋元司容疑者(48)らが逮捕された証人買収事件で、偽証の依頼に対する報酬として用意されたとみられる現金から、秋元容疑者の指紋が検出されていたことが22日、関係者への取材で分かった。東京地検特捜部は、秋元容疑者の事件への関与を裏付ける証拠とみて捜査している。
関係者によると、共謀の疑いがある会社役員、淡路明人容疑者(54)らが逮捕された際、特捜部は関係先を家宅捜索し、買収資金として用意したとみられる現金を押収。鑑定の結果、秋元容疑者の指紋がついていることが分かったという。
IR汚職事件の贈賄側の紺野昌彦被告(48)に対し、偽証の報酬として現金2千万円が用意され、うち1千万円分について淡路容疑者が「秋元容疑者が用意した」と供述していることが分かっている。秋元容疑者はこれまで、産経新聞の取材に証人買収事件への関与を否定しているが、特捜部は、秋元容疑者が証人買収事件を主導した疑いもあるとみて、詳しい経緯を調べている。
秋元容疑者の逮捕容疑は今年6月、淡路容疑者らと共謀し、那覇市内のホテルで、紺野被告に偽証の報酬として現金1千万円の提供を申し込み、さらに7月に2千万円の供与を持ち掛けたとしている。