東京都中野区のマンションで、住人のパティシエ野口麻美さん(38)が殺害された事件で、遺体には首や顔など計23か所に刃物で刺された傷があったことが捜査関係者への取材でわかった。警視庁は、犯人が強い殺意を持って襲ったとみている。
捜査関係者によると、野口さんは8月30日、一人暮らしをしていたマンションの寝室で、ソファに倒れて死亡しているのが見つかった。就寝中に襲われた可能性が高いという。
31日の司法解剖の結果、遺体の傷は首や背中、頭などで確認された。背中の傷は肺に達しており、死因は肺を損傷したことによる窒息と失血だった。
近くの防犯カメラに30日未明、男が、大型の脚立を持って歩く姿が映っていた。野口さんの遺体が発見された時、ベランダの窓が開いており、警視庁は男が脚立で2階部分によじ登ったとみている。
カメラに映っていた男は、野口さんの元交際相手で洋菓子店店主の男(34)に似ていた。この男は30日朝、現場から約2キロ離れたマンション敷地で見つかり、搬送先の病院で死亡が確認され、飛び降り自殺を図ったとみられている。使用していたレンタカーからは、包丁が見つかっていた。
男は事件当日、自身のSNSに「元交際相手」として野口さんの実名を挙げた上、一方的な恨みをつづり、「人生に悔いはない」などと記していた。警視庁は、この男が野口さん宅に侵入して襲った疑いがあるとして、殺人容疑で関係先を捜索して調べている。