「菅政権」誕生前から主導権争い勃発 麻生派ら3派が「二階派外し」 閣僚&役員人事で厚遇警戒か

自民党総裁選をめぐり、党内最大派閥である細田派(98人)の細田博之会長(76)と、第2派閥の麻生派(54人)を率いる麻生太郎副総理兼財務相(79)、竹下派(54人)の竹下亘会長(73)が2日、国会内で共同記者会見を開き、菅義偉官房長官(71、無派閥)への支持をそろって表明した。二階派(47人)も同席を求めたが、3派は拒んだ。「菅政権」をにらみ、早くも党内での主導権争いが勃発しているようだ。
「菅長官は、新型コロナウイルス対策などさまざまな困難に、安倍晋三首相とともに戦ってきた。これまでの政策を継承し、頑張ってほしい」
細田氏はこう語った。
3派の所属議員は党全体(394人)の過半数になる。ただ、3派が「数の力」で存在感をアピールしたその場に、二階派の姿はなかった。
二階派の河村建夫会長代行(77)は記者団に、「麻生氏に対し、『菅氏を支援する気持ちは同じ。会見は一緒にやるべきだ』と申し入れたが、拒まれた。党内で主導権争いをやっている場合なのかと、余計な憶測を呼んでも、おかしい」と不快感をあらわにした。
菅氏の擁立では、二階派の動きが際立つ。
安倍首相が8月28日に辞任した翌29日には、二階俊博幹事長(81)が菅氏に支持の意向を伝え、菅氏優位の流れをつくった。
3派としては、二階氏が党の「人事とカネ」を握る幹事長を続投し、二階派が「菅政権」の主流派として閣僚人事でも厚遇されることを警戒・阻止する狙いではないか。
麻生氏は会見で、「二階派外し」の理由を問われ、「二階派などはすでに支持を表明した。ここ(=3派)は表明していない。主導権争いではない」と淡々と語った。