台風10号の影響で、四国で1万5000戸以上が一時停電となるなど、近畿、中国、四国地方でも市民生活が乱れた。岡山県で1人がけがをしたほかは人的被害は確認されていないが、空の便は関西国際空港、大阪(伊丹)空港と九州、四国、中国を結ぶ便などが終日欠航となり、新幹線も一部運休となった。
四国電力送配電によると、四国では7日午前10時時点でも5000戸以上で停電が続いている。高知県四万十市中心部にある天神橋商店街の自営業男性(63)は6日夕、いつもより早く店を閉めた。「シャッター前にブロックを置いて備えた。強い台風と聞いていたが、そこまで影響がなくて幸い。今日から通常通りに営業する」とほっとした様子。強風域に入った愛媛県では、2018年の西日本豪雨被災地の同県宇和島市吉田町地区の避難所で不安な一夜を過ごした住民も。宮本好(よし)さん(80)は「(避難所の)窓ガラスに雨が強く打ち付け怖かった。何年たってもあの時のことは頭から離れん。今回は何事もなく、よかった」と胸をなで下ろした。
JR西日本は広島-博多間を終日運休としたほか、新大阪―広島間でも一部運行を取りやめた。【郡悠介、遠藤龍、隈元悠太】