安倍晋三首相(65)=自民党総裁=の後継を決める自民党総裁選(8日告示、14日投開票)に立候補する石破茂元幹事長(63)が6日、国会内でスポーツ7紙の合同インタビューに応じた。 石破氏の取材は、これまでの菅、岸田両氏にない独特のテンポと雰囲気で進んだ。総裁選の戦況は劣勢だが、その苦境をはねのけるエネルギーを決して表には出さない、4度目の出馬への静かな覚悟を感じた。
取材中は、マイペースに「~なんでしょうなぁ」とゆったりとした口調で、一聞けば十以上返ってくる引き出しの多さが際立った。「UFOを信じるか」という合同取材の“恒例”となった他紙の質問に、菅氏は約50秒、岸田氏は約2分かけて答えたが、石破氏は他候補を圧倒する9分間にわたる持論を語った。
石破氏は「理論家」で少し「くせ者」といったイメージだったが、ある意味イメージ通りだった。写真撮影時、色紙にしたためた「鷲鳥不群(しちょうは群れず)」の言葉通り、「強い者は群れない」のスタンスで他者の目を気にすることなく、我が道を進む印象を受けたが、「眼鏡」を巡っては意外な反応がうかがえた。
黒縁眼鏡を新調した経緯を問われると、「秘書など20人ほどに聞いたら、みんな黒縁の方がいいと言ったので」と明かした。「でも評判があまり良くなくて、世の中難しいなぁ…」と“群衆”からのイメージを気にする一面をのぞかせた。(奥津 友希乃)