菅首相は26日、就任後初の地方視察として東日本大震災の被災地の福島県を訪問した。東京電力福島第一原子力発電所の廃炉作業を確認した後、原発事故に伴う汚染水を浄化した「処理水」の扱いを巡り、「今後できるだけ早く、政府として責任を持って処分方針を決めたい」と述べた。
首相は東電幹部から処理水について説明を受け、「大変な作業だと思うが着実にやってほしい」と声をかけた。処理水を巡っては、保存するタンク群が2022年夏に満杯になると試算されており、政府の有識者会議は今年2月、海か大気へ放出するのが現実的とする報告書をまとめた。地元では賛否が割れており、首相は「(地元に)丁寧に説明する中で方針を決めていきたい」と強調した。
首相は、事故や復興を後世に伝えるため20日に開館した同県双葉町の「東日本大震災・原子力災害伝承館」も訪れた。その後、同県広野町の県立ふたば未来学園中学・高校を訪れ、中高生らと懇談した。