「黒い紙幣、薬品で元に」ブラックマネー詐欺未遂容疑 カメルーン人逮捕 愛知県警

「黒く加工された紙幣に薬品をかけると元に戻る」と偽り、薬品代をだまし取る「ブラックマネー詐欺」と呼ばれる手口で現金をだまし取ろうとしたとして、愛知県警は26日、カメルーン国籍で埼玉県入間市の自称派遣社員、ニバ・マンフレツド・チェ容疑者(33)を詐欺未遂容疑で現行犯逮捕したと発表した。容疑を否認しているという。
逮捕容疑は8月30日~9月2日、名古屋市南区の自営業の男性(64)にキャリーケースに入った黒い紙の束を渡し、「1万円と100ドル札を黒色に加工したもので、化学薬品を使うと元に戻すことができる」などとうその説明をし、薬品代として8万ドルをだまし取ろうとしたとしている。
不審に思った男性が県警に相談。県警は「だまされたふり作戦」を取り、現金の引き渡しのため名古屋駅構内に現れたチェ容疑者を現行犯逮捕した。
県警によると、男性は会員制交流サイト(SNS)で知り合った米国在住の女性から「結婚したい。両親の遺産10億円を渡したい」と言われ、代理人としてチェ容疑者を紹介された。男性は遺産を受け取る手数料として8月に計700万円を支払っており、チェ容疑者は「保安上の理由から遺産を黒くした」と説明していた。県警は組織的詐欺グループの一員とみて余罪を調べている。【高井瞳】