列車でプロレス JR只見線復旧へ「負けない」 乗客歓声 新潟・福島県境

走る列車内で鍛え上げた肉体が激突する「第4回列車内プロレス」が3日、新潟・福島両県を走るJR只見線であった。
2022年に全線復旧する只見線と沿線住民を応援しようと、只見線県境プロレス実行委員会が企画した。
午前9時過ぎ、新潟県魚沼市須原のJR越後須原駅からプロレスファン約40人が乗車して発車。列車が県境にさしかかるころ、新潟プロレス所属のレスラー5人が次々に登場し試合が始まった。激しいチョップ合戦や座席の上から宙を飛ぶダイビングボディープレスなどの大技が見られ、乗客からは「おー」「すごい」と歓声が上がった。
群馬県沼田市から訪れた高柳祐介さん(36)は「プロレスの試合は初めて観戦したが迫力満点。すっかりプロレスファンになりました」と興奮していた。実行委員長の目黒公司さん(36)は「負けない、諦めないというレスラー魂を只見線に重ねて企画を続けている。集まった人たちはプロレスファンに加えて只見線ファンになったと思う」と話した。【板鼻幸雄】