外出自粛で増えた家庭ごみ、不法投棄相次ぐ…テイクアウト用プラ容器・大量の衣類も

埼玉県さいたま市と川口市に広がる田園・緑地地帯「見沼田んぼ」で、家庭ごみなどの不法投棄が増加している。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、自宅で過ごす時間が増え、家庭ごみの量も増えたことが原因とみられ、県警やさいたま市は、巡回などの対策を強化する。
市環境局によると、見沼田んぼへの不法投棄は以前から多く、昨年度に市内で確認された不法投棄件数の約4割の315件が見沼田んぼ内だった。今年度は市内での被害は前年同期の約2倍に増え、中でも見沼田んぼでの被害が集中している緑区では、4月~9月末は前年同期比約8割増の146件に急増した。
新型コロナの影響で、テイクアウト用のプラスチック容器や包装物のごみが増えた。自宅にいる時間が増え、整理整頓をする人が多いことから、袋に入れられた大量の衣類なども目立つという。
田んぼでは、サトイモや米などが育てられている。市見沼

田圃
( たんぼ ) 政策推進室の担当者は「農作物への悪影響を避けるため街灯が少なく、夜間は特に狙われやすい」と説明する。
不法投棄をなくそうと、浦和東署は14日、市などと連携して、抑止キャンペーンを行った。田んぼ内の車道脇に「不法投棄禁止 夜間パトロール実施中」などと書いた看板8枚を並べ、パトカーなど8台が警戒走行を行った。
同署によると、廃棄物処理法違反で検挙した投棄者は「ごみの分別が面倒だった」「新型コロナの影響で近くの廃棄物処理場が閉まっていたので、田んぼに捨てた」などと話したという。
不法投棄は、5年以下の懲役または1000万円以下の罰金に処せられる。高久祥一生活安全課長は「見沼田んぼは地域の憩いの場。安易にごみを捨てず、良い環境を保つ意識をもってもらいたい」と訴えた。