昨年9月に引退した大相撲の中村親方(元関脇
嘉風
( よしかぜ ) )が、出身地の大分県佐伯市などを相手取り、約4億8000万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。市によると、15日に東京地裁から訴状が送達された。中村親方側は、引退の原因となったけがについて「市のPRイベントで負った」と主張。市は「訴状の内容を精査して対応する」としている。
中村親方がけがをしたのは、現役だった昨年6月20日。同市の藤河内渓谷で、渓流の滝つぼに飛び込むアウトドアスポーツ「キャニオニング」のツアーに参加し、川に飛び込んだ際、右脚を負傷した。このけがの影響で足首にまひが残り、現役引退につながった。
市によると、ツアーにはこれまでに4000人以上が参加したが、大けがをした人はほかにいないという。 中村親方は、市や地元後援会などでつくる実行委員会が誘致した市内での合宿で稽古した後、ツアーに参加していた。ツアーを実施した市内の事業者は取材に対し「弁護士に相談しなければ答えられない」としている。
田中利明市長は昨年10月の定例記者会見で「重大な事故により、力士生命を閉ざされてしまったことを申し訳なく思う」と話した。