北海道10月感染1028人 4月の1.8倍で月間最多に 経路不明4割超

北海道内で1日、新たに69人の新型コロナウイルス感染が確認され、道内の感染者は計3182人となった。札幌市では日別最多となる59人が感染し、2カ所でクラスター(感染者集団)が発生した。10月の感染者は累計の約3分の1を占め、過去10カ月で最も多い月となった。感染経路不明者の割合は4割超が続き、予断を許さない状況だ。【源馬のぞみ、菊地美彩】
札幌で新たに59人
道保健福祉部の広島孝技監は「感染者がかなり増えており、経路不明の感染者数が占める比率が変わらなくても絶対数は増加している。ここ1~2週間で感染者が減らなければ、厳しい局面となる」と警戒感をあらわにした。
10月の感染者数は計1028人。政府の緊急事態宣言が出され過去最多だった4月(586人)の約1・8倍と大きく膨れ上がり、たった1カ月間で累計3113人(10月31日現在)の約3分の1を占めた。日別感染者は、同23日(51人)に半年ぶりに更新されて以降、約10日間で3回の最多更新が続いた。
札幌市では10月、18日連続で2桁の感染者を確認。22日以降は30~50台で推移し、同市の感染者数増加が全道の感染拡大に大きく影響している。
市保健所の担当者は「これまではクラスターの発生と感染者の増加が比例していたが、10月中旬以降はクラスターに限らない感染者が増えてきた。市中感染が拡大している」と警鐘を鳴らす。
10月の感染者のうち経路不明者の割合は約41・3%で、依然として高止まりが続く。道の感染対策の独自指標「警戒ステージ3」の目安50%には満たないが、広島技監は「感染者の年齢層が広がるとともに、重症者数も徐々に増えている。経路不明者の比率が基準に達していなくても、病床が逼迫(ひっぱく)すればステージ3も現実的になってくる」と話す。
1日の新規感染者69人の内訳は、札幌市の年代性別非公表を含めた10~60代の男女59人▽小樽市立潮見台中の生徒1人▽当別町の50代男性▽苫小牧工業高の生徒2人▽空知管内の20代男性▽石狩管内の60代男女2人▽胆振管内の女性2人▽釧路管内の60代男性。このうち経路不明は28人だった。
札幌市教委は1日、藻岩高と豊明高等支援学校で生徒各1人が感染したと発表。また、道警は札幌白石署刑事3課の20代男性巡査部長が感染し、勤務中に接触のあった職員17人を自宅待機としたと明らかにした。
また、市内では食品関連会社とススキノのスナックでクラスターが発生。食品関連会社では20~60代の従業員8人が感染し、社員休憩室で感染が広がったとみられる。スナックでは従業員2人と利用客4人が感染。ススキノの接待を伴う飲食店関連の感染は2店8人増の計94店350人となった。