秋田県警が漂着船への警戒強化 男鹿署、地元市民に協力求める

秋田県警が沿岸部の漂着船への警戒を強めている。男鹿署はこのほど、船が見つかった際に警備の協力を地元市民に求める「警戒協力員」を委嘱するとともに、注意を促す看板を設置することにした。こうした取り組みは県内で初めてとなる。
依頼先は、市内の漁協や海の家、教育委員会、温泉施設、男鹿水族館GAOなど10団体。10月29日に署で開かれた委嘱書交付式にはこのうち6人が出席した。船が近くで確認された場合、通報のほかパトカーによる監視業務に必要な駐車場、船を岸につなぎとめるロープの貸し出しなどの協力をすることになる。
また、菅原広二・男鹿市長が会長を務める男鹿地区沿岸防犯協会からは、漂着船が撤去されるまで通行人が船に近づかないように注意を促す看板が橋本正治署長に渡された。看板は高さ約1・4メートル、幅約55センチで金属製。過去には船の中から武器が見つかっており、今後も爆発物や感染症拡大につながるウイルスが確認される懸念もあることから、特に子供たちも含めて不用意に船に近づかないでほしいとしている。
署によると、県内では2020年1月から11月4日までに3件の木造船が漂着し、そのうち2件が男鹿市内に漂着した。19年には県内に19件の漂着が確認されており、うち男鹿市は4件。いずれも11月に漂着しており、船の文字の表示などから朝鮮半島から流れてきたとみられている。沿岸の荒波や寒風による漂着物の増加が懸念され、署は改めて注意を呼びかけている。【猪森万里夏】