娘が拾ったネコ1匹、10年後に139匹…死骸も放置「目が痛むほどの刺激臭」

劣悪な環境で多数の猫を飼ったとして、神奈川県警海老名署は26日、同県海老名市内の50歳代の夫婦を動物愛護法違反(虐待)容疑で書類送検する。捜査関係者によると、夫婦は「ここまで猫が増えるとは思っていなかった」と話しており、海老名署は「多頭飼育崩壊」が起きたとみている。
捜査関係者の話では、夫婦は9月29日、猫の死骸を放置したままの自宅で、猫139匹を飼育した疑いがある。任意の事情聴取に対し、「猫の排せつ物や散らばった餌は片づけていたが、数が多すぎて、汚れがひどくなる一方だった」と容疑を認めているという。
この家は2階建て住宅で4人暮らし。約10年前、娘が拾ってきた1匹の雌猫が家の外で妊娠し、子を産んで以降、数が増え続けた。
県や海老名市には悪臭などを訴える近隣住民の苦情が相次ぎ、9月29日に立ち入り調査を実施。飼育環境を確認して猫を保護し、海老名署に通報した。
保護に立ち会った日本動物愛護協会評議員の河野治子さん(52)は取材に、「目が痛むほどの刺激臭がした。やせ細り、病気にかかった猫も多かった」と話した。
世話をできる数以上にペットを繁殖させてしまう多頭飼育崩壊は各地で問題になっており、県動物愛護センター(平塚市)が崩壊が原因で引き取った犬と猫は、2016年度に142匹、17年度63匹、18年度77匹、19年度も17匹だった。県は昨年3月に条例を改正し、10匹以上の犬や猫を飼う場合の届け出を義務化した。