4日午前11時50分頃、那覇空港(那覇市)の北約100キロの上空(高度約5000メートル)で、那覇発羽田行き日本航空904便(ボーイング777―200型機)の左側エンジンに異常が発生した。同便は緊急事態を宣言し、右側エンジンを使って那覇空港に引き返した。那覇空港事務所によると、乗客乗員189人にけがはなかった。
国土交通省や日航によると、同便は午前11時45分に離陸し、約5分後に異音と振動が発生した。着陸後に機体を調べたところ、左側エンジン前部で回転して推力を出すファンの金属製の羽根22枚のうち2枚が損傷していた。ファンを覆う筒状のケースにも亀裂や損傷があり、一番外側の覆いの一部はなくなっていた。
国交省は同日、事故につながりかねない重大インシデントに認定。運輸安全委員会は5日にも調査官3人を現地に派遣する。
前方の席にいた福島県会津若松市の会社経営男性(67)は「『ガターン』という衝撃があり、機体が揺れ続けた。生きた心地がしなかった」と語った。一部の座席に緊急用の酸素マスクが下りてきて、乗員が窓から左側エンジン部分の様子を確認していたという。
乗客の多くは後続便で羽田空港に向かった。日航は「不安と迷惑をかけ、心からおわびします」とのコメントを発表した。