威力業務妨害で34歳大学職員逮捕 マスク着用拒否で航空機臨時着陸…客室乗務員女性に暴行

大阪府警は19日、昨年9月に航空機内でマスク着用を拒否するなど運航を妨げた威力業務妨害などの容疑で明治学院大非常勤職員・奥野淳也容疑者(34)=茨城県取手市=を逮捕。マスク着用をめぐるトラブルが事件化し、容疑者逮捕に至るケースが相次ぐ形となった。
航空機内でマスクを着用せず、同機を臨時着陸に至らせた男が逮捕された。
奥野容疑者の逮捕容疑は昨年9月7日、釧路発関西行きの格安航空会社(LCC)ピーチ・アビエーション機内で客室乗務員の女性の手をつかむ暴行を加えてけがをさせ、乗務員らを大声で威圧して航空機を遅延させる業務妨害などをした疑い。府警によると、逮捕された際に「事実は違います」と供述している。
ピーチ社などによると、離陸前、客室乗務員が着用を求めたが、容疑者は拒否。飛行中も威圧的な態度が続き、機長が航空法の安全阻害行為に当たると判断して新潟空港に臨時着陸。そこで飛行機から降ろされた。
同11月には長野県松本市のホテルに宿泊し、食事会場でマスク着用を再び拒否。従業員らと口論になり、警察官が出動するトラブルを起こした。ツイッターでは「着用が強い必要性を持たない場面でまで『とりあえずマスク』となるのは思考停止です」と訴えていた。
勤務先である明治学院大の広報部は「現在、警察に協力をしており、捜査状況に応じて(処分など)適切に対応していきます」とコメント。容疑者は「特別ティーチングアシスタント」として、学生が提出するレポートの添削などを担当。担当者は「勤務態度に問題があったという報告は聞いておりません」とした。
◆マスク不着用でトラブルとなった主な例
▼地下鉄 20年2月20日、福岡市営地下鉄内でマスク不着用でせきをしていた男性と、隣に座っていた男性が言い合いになり非常通報ボタンが押される。列車が最寄り駅に到着後、2人とも降車させられた。
▼裁判 6月2日、東京地裁の裁判員裁判で、弁護人が「マスクをしたまま全力で弁護をするのは難しい」とマスクなしで着席。公判はいったん休廷後、弁護人と裁判員の間に透明のアクリル板を設置して再開。
▼飛行機搭乗時 9月12日、北海道エアシステムの奥尻空港出発便で、マスクを着用せずに搭乗した男性客を機長判断で離陸前に降ろす。
▼ホリエモン 実業家の堀江貴文氏が広島県尾道市のギョーザ店を訪れた際、同行者がマスクを着用してなかったことで入店拒否されたことを9月22日SNSで公開。特定されたギョーザ店が休業する騒動に。