幼児死亡事故で調停成立=執刀医の焼香盛り込む―東京地裁

さいたま市立病院で2012年5月、生後5カ月の男児が脱腸手術後に死亡した事故をめぐり、損害賠償を求めていた両親と、さいたま市の調停が28日、東京地裁で成立した。調停条項には、執刀医が男児の墓前を訪れ、焼香することなどが盛り込まれた。両親の代理人弁護士が同日、明らかにした。
代理人弁護士によると、執刀医を含む病院関係者が哀悼の意を表すことや、今後少なくとも3年間は、再発防止策の実施状況を年1回両親に報告することなども盛り込まれた。墓前への焼香を含め、こうした条項は異例という。
また、さいたま市が解決金として700万円を支払う一方、両親は病院関係者に対し刑事告訴や民事上の請求を行わないことも決まった。
記者会見した男児の父親、伊藤崇行さん(49)は「墓前に手を合わせてくれることが望みだった。医療事故がなくなることを求めたい」と語った。
[時事通信社]