富山市で2018年、警察官ら2人が殺害された富山中央署奥田交番襲撃事件で、強盗殺人罪などに問われた元自衛官島津
慧大
( けいた ) 被告(24)の裁判員裁判の第11回公判が8日、富山地裁であった。検察側は論告で「2人もの尊い命が奪われ、重大な結果を生じさせた。他に類を見ないほど悪質、かつ凶悪な犯行だ」として死刑を求刑した。判決は3月5日。
起訴状などでは、島津被告は18年6月26日、同市久方町の奥田交番で稲泉健一警部補(当時46歳)をナイフで刺して殺害し、警部補から奪った拳銃で、交番から約100メートル離れた小学校正門付近の工事現場にいた警備員中村信一さん(同68歳)を射殺したとしている。