東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長(83)による女性蔑視発言を巡り、森氏の処遇の検討や再発防止などを求めてネット署名を呼びかけた慶応大4年の能條桃子さん(22)らが16日、東京都中央区の組織委を訪れ、15万7425筆の署名を提出した。署名は20~30代の女性有志11人の呼びかけで始まり、世代や性別を超えて賛同が広がっていた。
署名は組織委や東京都などに宛てて森氏の処遇検討と再発防止策の実施を求めるほか、五輪とパラリンピックに関わる組織で女性理事の割合を最低4割にするよう要求している。森氏の謝罪会見が開かれた4日にオンライン署名サイト「Change.org」でスタートし、15日に締め切った。組織委は部長らが対応し、約30分間対話する時間も設けられたという。
提出後に記者会見した能條さんは「今回の発言はジェンダー平等が実現されていないことの表れ。会長の辞任では差別が容認されなくなったとは思えない。女性理事が増えるなど目に見える形での変化が必要だ」と指摘。後任選びについては「誰がどんな基準で選ぶか開示してほしい。少なくとも今回の発言の何が問題か説明できる人であってほしい」と要望した。呼びかけ人の一人で性教育に取り組む一般社団法人「Sowledge」代表の鶴田七瀬さん(25)は「女性の選択肢や発言をする場がなくなってしまう環境を変えたいと署名に参加した。たくさんの方が関心を持ち、社会は変わってきていると思う」と話した。【椋田佳代】