「京都大医学部卒の医療従事者」と偽り、医師免許がないのに点滴注射を打ったとして、ペルー国籍で、職業不詳のサコダ・ベガ・ヒロシ・ガブリエル被告(26)が15日、医師法違反の疑いで、警視庁蔵前署に再逮捕された。
「デトックス(解毒)します」
サコダ被告は一定時間で自動的にメッセージが消える通信アプリ「テレグラム」で希望者を募集。昨年7~10月にかけ、使用した覚醒剤を解毒して摘発を逃れようとした10~30代の男女6人に、東京都台東区のホテルでビタミン剤の点滴注射をした。依頼者1人につき、数万円の報酬を得ていた。
「20代カップルの『シャブ抜き』をした際、トラブルになり、サコダ被告が男から暴力を振るわれ、自ら110番し、暴行男がパクられた。捜査員が事情を聴くと、1年更新のサコダ被告の在留資格が切れていることが判明。入管難民法違反(不法残留)の疑いで逮捕され、無資格の医療行為までバレた。自宅をガサ入れしたところ、大量の医学書が見つかったほか、パソコンにFBI(米連邦捜査局)の身分証明書そっくりのデータが残されていた」(捜査事情通)
■日本語もペラペラで見た目も日本人
サコダ被告は5、6歳のころ、両親の仕事の関係で来日。日本で育ったため、日本語はペラペラで見た目も日本人のようだった。サコダ被告は「七夕弘明」という偽名を名乗り、京大の学生証まで偽造していた。
3年前までサコダ被告が勤務していた都内の会社の担当者がこう言う。
「履歴書に京大卒と書いてあったので、疑いもしませんでした。ただし医師として雇ったわけではありません。ペルー人というのも知らず、逮捕を知らされるまで七夕という名前の日本人だと信じ込んでいました。警察から会社として把握していなかった話ばかり聞かされ、驚いています」
サコダ被告は青森県弘前市に住んでいた5年前、警察官に成りすまし、勝手に「罰金」や「反則金」を詐取したとして詐欺罪で起訴され、懲役1年の実刑判決を食らっている。
警察官成りすましはかなり手が込んでいた。
「自家用車をパトカーのように改造し、ネット通販で購入した赤色灯を屋根に取り付けていた。ターゲットを見つけると赤色灯を回し、追尾。車を停止させ、日本語で話し掛け、取り締まっていた。100人近くに注意をし、中には始末書を書かされたドライバーもいたそうで、その場で現金数千~数万円、計10人から約16万円をダマし取っていた。さすがに制服姿ではなかったが、手錠など成りすまし5点セットを用意していた」(前出の捜査事情通)
よくもこれだけウソを重ねられたものだが、再びシャバに戻って来ても、また同じことを繰り返すのだろうか。