わいせつ誘拐の元教頭に懲役12年 静岡地裁沼津支部判決

10代の少女2人に対するわいせつ誘拐、逮捕監禁などの罪に問われた静岡県富士市森島、同県沼津市立中元教頭=懲戒免職、山本英仁被告(53)の判決が15日、地裁沼津支部(菱田泰信裁判長)であった。菱田裁判長は「少女らの健全な発達を育むべき立場にもかかわらず、社会的地位への信用を利用し、繰り返し犯行に及んだ。犯行態様は卑劣かつ残忍で非常に悪質」と指摘。懲役12年(求刑・懲役16年)を言い渡した。
判決によると、山本被告は2017年8月と20年9月、別々の10代少女を言葉巧みに誘い車に乗せて誘拐し、両手両足をロープで縛り、口に粘着テープを貼るなどして、わいせつ行為をした。
山本被告は2人の職務上の担当者として接点があり、一方の少女の母親が公判で「一生絶対許さない」と少女の思いをつづった手紙を涙ながらに読んでいた。判決は「拘束の道具を用意し、自宅付近で待ち伏せるなど周到に計画。暴行を動画撮影し、人格を踏みにじる言葉をぶつけている」と卑劣さを断罪した。【石川宏】