老健局で新たに10人感染、「クラスター」に 深夜宴会で計12人

厚生労働省は20日、新たに職員10人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。いずれも3月末時点で同省老健局に在籍し、うち5人は同月24日に深夜まで続いた老健局老人保健課の宴会に出席していた。同月末時点で同じ局に所属していた感染者は計27人にまで拡大。そのうち宴会の出席者は計12人になった。厚労省は「調査した国立感染症研究所の見解では、クラスター(感染者集団)と言って差し支えない」とした。
厚労省によると、4月上旬に最初に感染が判明した職員の中に、宴会に出席していなかった職員が含まれていた。新型コロナの潜伏期間が最大14日とみられていることから、3月中旬以降に職場にウイルスが持ち込まれ、共用部分を通じて感染が広がった可能性もあるという。また、宴会で感染が広がった可能性について、同省担当者は「これから調査していく」と語った。
同省では、老健局の職員全員と異動した元同局職員の計約180人に対して自主的にPCR検査を受けるよう呼びかけ、今回感染が判明した10人のうち8人は自主的に検査を受けて感染が判明した。約180人の中で検査を受けた職員のうち、155人は陰性だったという。ある厚労省幹部は「老健局の職員は3月下旬から、宴会に関する国会答弁への準備などで深夜まで働いていた。消毒は夜中はできないし、外に出てご飯を食べる時間もないから自席で食べる。そういう状況で感染が広がったのでは」と話した。【石田奈津子】