埼玉県川口市のJR西川口駅で列車の撮影に来ていた男子中学生を投げ飛ばして重傷を負わせたとして、県警川口署は27日、住所不詳の会社員の少年(19)を傷害容疑で逮捕した。少年は撮影を巡って、中学生とトラブルになったことを認める一方、「わざと倒したわけではない」と容疑を一部否認しているという。
逮捕容疑は25日午後5時20分ごろ、西川口駅ホームで県内の10代の男子中学生を投げ倒し、頭の骨を折る重傷を負わせたとしている。中学生は救急搬送されたが、命に別条はなかった。
川口署によると、西川口駅ホームでは事件当時、JRの臨時快速列車「あしかが大藤まつり号」を撮影しようと、「撮り鉄」とも呼ばれる鉄道ファンら約10人が集まっていた。
この少年は事件後、電車に乗ってホームから逃走。27日午後8時ごろ、西川口駅改札を出てきたところを警戒中の警察官に発見された。少年は「逃げられないと思い、出頭する途中だった」と話しているという。【山越峰一郎】