大阪で「自宅死」多発、東京も「発熱相談」急増 政府は緊急事態宣言「延長」方針固める

政府は新型コロナウイルス緊急事態宣言について、11日の期限を延長する方針を固めた。延長幅は2週間や1カ月程度との案が出ており、東京、京都、大阪、兵庫4都府県がそろって延長するかどうかは今後最終確認する。大阪などでは医療逼迫(ひっぱく)で「自宅死」が多発、東京も発熱相談件数が急増している。

6日にゴールデンウイーク(GW)が明けたが、予断を許さない。菅義偉首相は5日、宣言延長について「専門家の意見を伺った上で今週中に判断したい」と明言。3度目の宣言に関し「効果が出始めているのではないか」とも強調した。
大阪は6日午後の対策本部会議で政府に対する延長要請を決める方向。吉村洋文知事は「今の措置を緩めたり解除したりするのは難しいと思っている」と述べていた。
府では5日、25人が死亡。入院中の重症者は446人。確保している重症病床361床では足りず、中等症病床や他の病気の重症者用病床なども使って治療している。
入院率は約10%。感染者10人のうち入院できた人や入院先が決まった人は1人という状況だ。府内で4日に死亡した20人のうち3人は自宅療養中や入院調整中だった。
隣接する兵庫県でも5日、13人が死亡。尼崎市内の自宅などで亡くなった70代男性1人と80代女性2人はいずれも入院調整中だった。
東京も懸念が残る。小池百合子都知事は5日、「なかなか厳しい状況が続いていると考えざるを得ない」と述べた。直近4日間ほどの発熱相談件数は2000件台で推移し、4日には2500件に上ったとして「新規感染者数との関連性が如実に表れる数字だ」と指摘。約6割が変異株で占められていると示した。
今回の宣言では酒類を提供する飲食店への休業要請や大規模イベントの原則無観客など強い措置を取っている。延長するなら経済支援の強化も不可欠だ。