「調査に手が回らなくなる」 感染拡大の札幌、週間検査数が最多に

新型コロナに対応する保健所職員を最大で約3倍の1000人規模に拡充すると発表した札幌市。市内の感染急拡大に体制が追いついていないのが現状で、職員は「このままでは(感染経路などを調べる)疫学調査も手が回らなくなる」と危機感をあらわにする。
市保健所は感染が確認された人に電話で行動履歴などを聞き取りしているが、1人の聞き取りに数時間かかり、患者によってはすぐには連絡が取れないケースもあるという。市内の検査数は、12日までの1週間の合計が1万7069件と過去最多になり、人出不足に拍車をかけている。
秋元克広市長は14日、市職員専用サイトにメッセージを寄せ「保健所をはじめとする最前線の部門では更なる応援が必要。今は最大の山場と言える局面だ」と保健所の人員確保に理解を求めた。
一方、市は市内の医療機関に対し、改正感染症法に基づく病床確保を13日付で要請した。同法に基づく要請は4月の奈良県に続き2例目という。市は1日400人規模の新規感染確認が続いた場合、5月末までに自宅療養者が最大で約3300人に上ると試算。医療提供体制の拡充が必要としている。【岸川弘明、土谷純一】