小池都知事「働き盛りの人も亡くなる厳しい流れだ」…東京で新たに843人感染確認

東京都は20日、専門家を交え新型コロナウイルス感染状況を分析する定例のモニタリング会議を開催し、感染状況、医療提供態勢ともに4段階中最も深刻な警戒レベルを維持した。
小池百合子知事は、同会議に記者団の取材に応じ、今週報告された新型コロナ感染による死者が前週の22人から38人に上ったことに関し、「40代、50代の人がこの中に入っている。まさしく働き盛りの方々が重症ではなく、亡くなったということですから、今の流れというものが厳しいということをご理解頂きたい」と危機感をあらわにした。続けて、都として「自宅でそのまま放置され、お亡くなりになる例が無いように総力を挙げて命を守る体制を組んでいきたい」とした。
同会議に出席した専門家からは、都内感染状況について「流行の主体が感染力の強い変異株N501Yに置き換わったと考えられる」との現状認識が示された。
東京都は20日、新型コロナウイルスの感染者が新たに843人確認されたと発表した。新規感染者の7日間平均は704・0人となり、前週(933・9人)の75・4%だった。重症者数は前日から4人減の69人となった。