「コラ、ババア、電話出らんかい。ババア、死ね、コラァー」
元外務官僚は昨年末から今年5月にかけ、40代の男性と60代の母親に「殺すぞ」「燃やすぞ」といった脅迫電話を繰り返していた。
マスクの着用をめぐり、トラブルになった男性会社役員の勤務先に脅迫電話をかけたとして、四天王寺大(大阪府羽曳野市)准教授の恵木徹待容疑者(48)が24日、脅迫の疑いで府警高石署に逮捕された。
2人は昨年11月、被害男性が勤務する職場近くの牛丼店で食事をしていた。店内で電話に出た会社役員がマスクを外した状態で、「食事中なので折り返します」と話をしたことに恵木容疑者が立腹したが、その場ではトラブルにならなかった。恵木容疑者は店を出た会社役員の後をつけ、職場を突き止め、脅迫電話をかけた。
「2人の間に面識はなかったが、その日以降、無言電話や脅迫電話が数十回続きました。脅しは会社役員の息子さんだけでなく、社長をしていたお母さんにも向けられ、内容はすべて留守電に録音されていた。被害者は精神的に相当追い詰められ、相談に来たのです。電話は非通知だったが、着信履歴などから恵木容疑者を割り出した」(捜査事情通)
調べに対し、「間違いありません」と容疑を認めている。
■華々しいキャリアの持ち主
恵木容疑者は同大の人文社会学部国際キャリア学科に所属し、国際政治や安全保障が専門。リッパなキャリアの持ち主だ。
1997年、早大社会科学部卒後、2000年、米コロンビア大で修士を取得。いったん富士通に就職した。その後、ユニセフのパキスタン事務所で児童保護官を務め、国連の国際労働機関のタイ事務所で児童労働専門官として勤務。外務省に入省し、南東アジア第1課、在ラオス日本大使館の専門調査官を経て、JICA(国際協力機構)に所属。帰国後、広島大教育開発国際協力センターの主任研究員として働き、羽衣国際大、四天王寺大で専任講師をしていた。
朝日新聞によると、恵木容疑者は12年3月24日、当時、大阪維新の会の橋下徹代表が主催した政治塾開講式を受講。政治家を目指し、受講を決めたという恵木容疑者は「自民も民主も決定できない政治。橋下さんは違う。維新のポリシーを背負って行動できると思う」と語っていたが、どうやら政治家の夢は諦めたようだ。
本人のものとみられるSNSには、なぜかパトカーの写真がアップされ、恵木容疑者本人が〈容疑者確保〉と投稿。友人たちが〈うすうす気付いていましたよ…〉〈やっぱり…〉といったメッセージを寄せると〈なんかみんな俺がいずれはお世話になると思っていたのね…(涙)〉〈ってまだお世話になってへんわ!! お世話する方やわ!〉と書き込んでいた。
予言通り、ついにお世話になった。