芸妓や華道家元もつないだ聖火リレー 京都の全日程終了

東京五輪の聖火リレーは26日、京都府亀岡市の府立京都スタジアム(サンガスタジアム京セラ)で京都府の2日目が行われた。101人のランナーが聖火をつなぎ、公道を避けて行われた京都の全日程を終えた。京都や日本の伝統文化を体現するランナーたちも聖火リレーを彩った。
花街・祇園甲部(京都市東山区)の芸妓佳つ雛さんは「芸妓らしさを出したい」と宣言していた通り、五輪マークの形に後ろ髪を結い、鼻緒をあしらった個性的なシューズで一歩一歩足を運んだ。亡くなった祖父からは東京五輪の思い出話を聞いていたといい、「トーチに火がともったのが印象的。上っていく煙が祖父に届いているかな」と感慨深げに振り返った。他の芸妓らでつくる「チーム祇園」も1区間走り、大きな拍手を浴びた。
最終ランナーを務めたのは、華道未生流笹岡家元の笹岡隆甫(りゅうほ)さん(46)。午後5時55分、大事そうにトーチを両手で持って聖火皿に点火し、リレーを締めくくった。
「幸せな時間。皆さんのつないできたともしびを次につなげる思いだった」と、次世代への継承の重責を担ういけばなに重ね合わせた。コロナ禍が影を落とす中、「スポーツや文化が希望や支え合いなど前向きのメッセージを伝えていかなければならない」と力強く語った。
日本将棋連盟会長の佐藤康光さん(51)や華道家元池坊の池坊専好次期家元(55)も聖火をつないだ。