山梨県警は9日、富士吉田市の県立富士北稜高校に勤務する期間採用の教諭の男(30)(南アルプス市)を県迷惑防止条例違反(盗撮)の疑いで逮捕した。
発表によると、男は8日午前9時50分頃、同校の校舎内で、盗撮目的で女子生徒のスカートの中にスマートフォンを向けた疑い。女子生徒を一人だけ教室に呼び出し、授業の感想などを書かせている間に盗撮しようとしたという。
不審な行為に気づいた女子生徒が学校職員に相談し、校長が富士吉田署に通報した。県警の調べに対し、男は「間違いない」と容疑を認めているという。
県教育委員会によると、男は2014年から代替教員や期間採用職員として複数の学校に勤務し、昨年度から同校で商業科の授業などを担当していた。県教委の高見沢圭一高校教育課長は「被害者の心に深い傷を与え、信頼を著しく損ねる行為で極めて遺憾。全力で不祥事の根絶に取り組む」と述べた。
文部科学省は4月、密室での1対1の指導やSNSでの私的なやりとりを避けるよう全国の教育委員会に通知している。