新型コロナウイルスのワクチンを巡り、各地の自治体で、住民の接種の
進捗
( しんちょく ) 状況を伝える「ワクチンメーター」を導入する動きが広がっている。
埼玉県戸田市は市役所ロビーの大型モニターにワクチンメーターを表示。国の「ワクチン接種記録システム(VRS)」と連動させ、前日分を毎朝更新する仕組みで、11日には65歳以上の市民2万4620人のうち約42%が1回目、約8%が2回目の接種を終えたと円グラフなどで伝えていた。
市は「市民にいち早く正確な情報を示し、接種の機運を高めたい」と説明。この日、市役所を訪れた同市の男性(85)は「感染が不安で外出を控えてきたが、接種が進んでいることが一目で分かって安心した」と笑顔をみせた。
東京都品川区も区立施設の電子掲示板やホームページを活用し、接種率や予約率のほか、必要なワクチンの確保状況を伝えている。目黒区も、区のホームページで週ごとに高齢者の接種数などを更新している。
自治体の中には「正確な数値の把握が難しい」などとして接種率を公表していないケースもあるが、東京医療保健大の菅原えりさ教授(感染制御学)は「接種を受けようという住民の前向きな行動につなげるため、情報開示を進めていく必要がある」と話している。