大学のキャンパスを活用した新型コロナウイルスのワクチン接種に関し、萩生田光一文部科学相は15日の閣議後記者会見で、全国8大学で21日から接種を始める見通しが立ったことを明らかにした。この他、91大学から協力の申し出があり、複数の大学が来週中にスタートする方向で調整しているという。
文科省によると、21日から接種を始めるのは、東北大▽東京国際大▽慶応大▽日本体育大▽湘南工科大▽近畿大▽広島大▽徳島大――の8大学。それぞれ、自校の教職員や学生だけでなく、近隣の大学関係者や小中学校の教職員、地域住民なども受け入れる意思を示しており、合わせて13万人以上に接種する予定だ。
萩生田氏は「自校の職員や学生のみに接種を行うのではなく、地域の接種拠点となることを想定している」と述べ、自社の従業員を主な対象とする企業などの職域接種とは趣旨が異なる点を強調した。
一方、大阪府立大と大阪市立大を運営する公立大学法人大阪は当初21日から接種を始める予定だったが、28日に延期を決めた。11日に厚生労働省から連絡があり、ワクチンの手配が遅れるとして1週間延ばすよう要請されたという。
文科省は15日、学位取得を目的とした留学予定者が、渡航の条件としてワクチン接種を課されている場合、全国24大学26会場で優先的に接種する方針も明らかにした。完了後には、文科相名で英語の証明書を発行するという。【大久保昂、松本光樹】