首相「総裁選出馬は当然のこと」、早くも明言…内閣改造には慎重

菅首相(自民党総裁)は17日の読売テレビの番組で、9月末の任期満了に伴う党総裁選に再選を目指して立候補する意向を表明した。早期に出馬を宣言することで、内閣支持率の低迷を受けた「菅降ろし」の動きをけん制し、総裁選の主導権を握る狙いがあるとみられる。当面の内閣改造には慎重な姿勢も示した。
首相は番組で、「総裁として出馬するのは、時期が来れば当然のことだ」と明言した。自民党内には、人事刷新のための内閣改造を求める声があるが、首相は「(新型コロナウイルスの)ワクチン対策に今の内閣で全力を挙げていく」と述べた。
ワクチン不足による自治体の混乱や、西村経済再生相の飲食店を巡る発言が影響し、政府・与党への逆風は強まっている。ただ、衆目の一致する対抗馬は現時点では党内に見あたらない。今回の首相発言には、安倍前首相を引き継いだ「1年の暫定政権」で終わるとの臆測を打ち消し、「ポスト菅」が動き出す余地をなくしたいとの思惑があるようだ。首相周辺は「仕掛ける時期が来たと判断したのだろう」と解説する。
衆院議員は10月21日に任期満了を迎える。首相は同じ番組で、衆院解散の判断に関して、「私の任期も限られている。衆院議員の任期も同じだが、そういう中で解散・総選挙は視野に入ってくる」と述べるにとどめた。
首相の発言を受けて、加藤官房長官は17日、訪問先の北海道千歳市で記者団に「ワクチン接種などの課題に答えを出し、期待に応えられるよう努力したい」と強調した。
一方、自民党の野田聖子幹事長代行は岐阜市で講演し、「次の総裁選を目指し、頑張っていきたい」と語り、出馬を目指す考えを示した。