神戸市北区で2010年、私立高2年の堤将太さん(当時16歳)が殺害された事件で、殺人容疑で逮捕された愛知県豊山町の元少年(28)=当時17歳=が、堤さんが少女と一緒にいる様子を見て腹が立ったという趣旨の供述をしていることが捜査関係者への取材で判明した。逮捕前には「人を殺したことがある」と周囲に話していたという。堤さんは元少年と面識がなかったとみられ、兵庫県警が詳しい経緯を調べている。
堤さんは10年10月4日夜、交際していた少女(当時15歳)と一緒に路上で座っていた際、近づいてきた男に刃物で頭や首を刺されるなどして死亡した。その直前、約10メートル離れた車止めのコンクリート柱に、男が座っているのを複数の住民が目撃。少女も男にじっと見られているのに気付いたという。少女は堤さんから逃げるよう促されたため無事で、県警に「知らない男だった」と説明していた。
捜査関係者によると、元少年は殺害容疑を認め、少女と一緒にいる堤さんに腹が立ったという趣旨の供述をしているという。元少年は兵庫県外の小中学校を卒業し、事件前に現場近くに転居。高校には通っていなかったとみられる。
元少年は逮捕時、愛知県内でパート従業員として勤務。店舗の広報資料を作成したり、売り上げを管理したりしていた。兵庫県警は「人を殺したことがあると言っている人物がいる」との情報を入手。堤さんの衣服から採取された微物のDNA型が元少年のものと一致したことなどから、逮捕に踏み切った。【韓光勲、村田愛】