台風9号から変わった温帯低気圧の影響で、青森県では10日、県北部を中心に激しい雨に見舞われ、むつ市と風間浦村では橋の崩落や土砂崩れで計約800人が孤立した。11日には同村の100人については孤立が解消されたが、依然として道路復旧のめどは立っておらず、孤立解消の作業が難航している。
県によると、むつ市や風間浦村の一部地域で、10日午後までの24時間降水量が300ミリを超え、同市大畑町では小赤川の増水で国道279号にかかる橋が崩落し、97人が孤立。隣接する風間浦村では土砂崩れで複数箇所が通行止めとなり、計721人が孤立した。
11日には、県の災害派遣要請を受けた自衛隊などが救援物資の輸送やがれきの撤去などを開始。東北電力によると、むつ、風間浦の両市村で同日に計967戸が一時停電したという。
県はこの日、災害対策本部を開き、大雨で少なくとも、むつ市で約50棟、風間浦村で5棟の浸水被害を確認したと発表した。また、透析治療が必要な両市村の住民3人を病院に搬送したことも明らかにした。人的被害は確認されていないが、家屋被害の全容はほとんど分かっておらず、復旧作業と並行して調査を進める。【平家勇大】