「誰かがいた気がする」、戻ると歩道にうずくまる70代男性…女性が110番し無事自宅へ

行方不明者の男性を発見して助けたとして、埼玉県警浦和西署は、さいたま市桜区、派遣社員内田香菜さん(36)に感謝状を贈った。「誰かと目が合った気がする」。そんな通行時に感じたわずかな違和感が、内田さんが男性を救助するきっかけだった。
7月21日午後10時過ぎ、仕事を終えて帰宅途中の内田さんは、桜区内の路上を自転車で走っていた。「誰かがいた気がする」。視線を感じたと思って道を戻ると、部屋着を着た男性(70歳代)が歩道でうずくまっていた。急いで近寄り、声をかけた。「おじいちゃん、どうしたの」「住所は言える?」。しかし、男性は具合が悪そうで、住所も家の電話番号も言えなかった。
「とにかく家に帰さないと」と思い、内田さんはすぐ110番。その日は暑かったため、直前に買った飲料水を渡して男性に飲ませた。警察が到着するまで、背中をさするなどして男性を見守った。
同署によると、同日夕、家族から男性の行方不明届が出ていたという。男性は警察官に連れられて無事、自宅に戻ることができた。
8月10日、感謝状を受け取った内田さんは「当たり前のことをしただけだが、男性を助けられて本当に良かった」と笑顔だった。平沢昭彦署長は「介抱していただかなかったら熱中症になっていたかもしれない。とても感謝している」とたたえた。