ソフトボール日本代表、後藤希友選手の金メダルをかじったことで大炎上した河村たかし名古屋市長。今なお鎮火するどころか、ワイドショーを始めとしたテレビメディアやSNSでは非難の声が上がり続けている。
そんな河村たかし名古屋市長だが、先の市長選では圧倒的不利な立場からその下馬評を跳ね返し見事当選。名古屋市民の「河村ラブ」な気質は以前「“疑惑”の河村たかし氏が優勢。市長選で河村ラブな、名古屋人の謎気質」で既報の通りだが、名古屋市民は河村たかし名古屋市長を今ではどう思っているのだろうか。
◆「気持ち悪くて、ああいうのはダメだわ」と嘆く老人たち
「ちょっと調子乗りすぎだわ。たぶん、本人はリップサービスのつもりだったんでしょうけど、まぁ、アカンでしょう今は。コロナで手を洗え、消毒しろって散々言われとるのに、噛むなんて、絶対アカンことだわ。
あのニュースが出た日なんか、ウチに来とるお客さんたちなんかみんなテレビ見ながら『気持ち悪いで、アカンわ~』って言っとったもんね」
苦笑交じりに話してくれたのは、名古屋市西区にある某喫茶店を経営する70代の女性。昔ながらのコカコーラの看板、レジ横には“名古屋の喫茶店名物”であるコーヒーチケットがズラリと掛かっている。
◆昔だったら……は通用しない
店内は30年来の常連客の60~70代の方も大勢おり、皆さんに話を伺った。70代の男性は店主の言葉にこう続けた。
「昔だったら、こんなことで騒ぎすぎだわって思うけど、今はもう違うでしょう。それよりもトヨタに怒られて謝りに行ったけど追い返されるとるがや。大村(愛知県知事)さんにはどえりゃ威勢がええけど、トヨタ様にはこれだもん。見とるだけでもみっともにゃぁわ」
なんとも辛辣である。続けて居合わせた60代女性にも聞くと、こんな擁護の言葉が……。
「ちょっと騒ぎすぎで、可哀想だわ。これまでいろいろやってきてくれたがん。そりゃダメだとは思うけど、叩きすぎだわ」
しかし、この発言に先ほどの男性が噛みついた。
「じゃぁ、オレが噛んだ500円玉持ってパチンコ行けるか? イヤだろう? それと一緒だがや。頑張ってもらった金メダルかじられたら、そんなもん家に置きたくにゃあて」
この一言で老人たちは大爆笑。ちなみに店にいた老人達は皆、前回の選挙で河村氏に票を投じたという。その理由を聞くと、「これまで頑張ってくれた」や「名古屋のためにいろいろやってくれた」と異口同音に口を揃えた。
◆名古屋市民は一様に「NO!」を突きつける
では、若い世代の人々はどう思っているのだろうか。20~40代の名古屋市民に聞いた声をまとめてみた。
「うわぁ、キモ!って思った。ああいう人が自分の街の市長なことが恥ずかしい」(20代・女性・大学生)
「次はちゃんと選挙に行こうと思いました」(20代・男性・大学生)
「ニュースを見て、誰も止めずに笑っていたことのほうが気持ち悪かった」(30代・会社員・男性)
「本当に気持ち悪いと思いました。ああいうのが面白いと思ってる人たちは消えてほしい」(30代・主婦・女性)
「昔、上司と食事したときに『これ旨そうだね、ちょっとちょうだい』って言って、私のアジフライをガブッって一口食べたのを思いだして、本当に許せない気持ちになって吐き気がした」(30代・会社員・女性)
「大村さんがもっと厳しくしないから河村さんが調子に乗る。リコールの件も含めてキッチリしないからダメ」(40代・会社員・男性)
「河村さんは高田純次を見てたからやったと思った。メダル噛むことなんて、時代遅れなんだから……」(40代・会社員・男性)
「北京五輪のときもメダル噛んでなかった? 同じことばっかやってウケを狙うのは時代遅れの証拠」(40代・会社員・男性)
などなど、手厳しい意見がズラリ。河村ラブな空気は雲散霧消。名古屋市民は一様に「気持ちが悪い」と思っているようだ。
◆支持率は急降下
地元紙の記者もこうした世論について、敏感に感じ取っているようだ。
「リコール疑惑が絡んだ先の選挙では、疑惑の渦中にありながらもなぜか同情票が集まった河村氏ですが、今回ばかりは厳しい立場に立たされてますね。特に女性からの批判の声がよく聞かれます。議会でも追求されるのは必至です。
河村氏の支持母体である減税日本は名古屋市議会では野党。謝罪はしていますが、公務にも支障が出始めており、進退を伺う声も日増しに強まっています」
この難局をどう乗り切るか、それとも自らの進退を……。しばらくは目が離せないだろう。
取材・文/日刊SPA!編集部