国内の新型コロナウイルスの新規感染者は20日、神奈川、愛知、大阪、熊本など計15府県で過去最多となった。全国の重症者は前日から51人増えて1816人となり、8日連続で最多を更新。死者は36人だった。
東京都では20日、新たに5405人の感染が判明。8日ぶりに前週の同じ曜日の新規感染者数を下回った。自宅療養者は2万6297人で最多。重症者は前日から1人減の273人で、50~90歳代の男女7人の死亡が確認された。
都内の感染者は20日、累計で30万人を超えた。都によると、1月30日に10万人を超えてから、7月26日に20万人に達するまでは約半年かかったが、それから25日で10万人増えた。直近1週間の平均新規感染者は4722人となり、この日、開かれた都の新型コロナのモニタリング(監視)会議で専門家は「(感染状況は)制御不能な状態が続いている」と強い危機感を示した。
会議ではまた、18日時点で都に入院調整依頼のあった461件が当日中に調整できなかったことが報告され、専門家は「現状が継続しただけでも医療提供体制の限界を超え、救える命が救えない事態となる」と訴えた。
厚生労働省は20日、全国の18日時点の自宅療養者数を公表した。前週より2万2722人増の9万6857人で、過去最多になった。