田んぼの用水路にある鉄板、100枚以上盗難か…鉄価格は1年で2倍に高騰

富山県の入善町飯野地区で8月中旬以降、田んぼの用水路に架けてある鉄板の盗難が相次いでいることが、入善土地改良区などへの取材でわかった。鉄板は、農機具を田んぼに搬入できるように設置されているもので、米の収穫時期を目前に、農家への影響が心配される。
同改良区などによると、盗まれたのは「

縞鋼板
(しまこうはん)」と呼ばれる鉄板。最大で長さ90センチ、幅60センチ、厚さ9ミリ、重いものだと30キロ以上ある。加工賃を含めて新品は1枚2万円ほどするという。農家が17日に鉄板の一部がないことに気づき、同改良区が確認を進めた結果、これまでに100枚以上がなくなっていた。
9月10日頃の収穫を控え、一部農家は収穫作業ができなくなる恐れがある。被害に遭った「細田農産」(入善町東狐)の担当者は「農家にとっては大打撃だ」と肩を落とした。
同町内では7年前にも104枚の鉄板が盗まれる被害が発生。背景には鉄価格の上昇があるとみられる。鉄スクラップの業界団体「日本鉄リサイクル工業会」(東京都)によると、世界的な需要増加などを受け、この1年で取引価格が2倍に高騰し、戦後まれにみる高価格だという。
被害を受けて同町は防災無線で警戒を呼びかけているほか、入善署は防犯メールを配信し、パトロールを強化している。